アジアの他の国々と同じように、インドネシアでも発掘調査は日本のような大規模な形で日常的になされてはいません。多くの陶磁片が出土したバンテン・ラーマ遺跡も1976年以来長く調査されてきましたが、発掘面積は日本から見れば僅かな範囲です。
私たちはインドネシア国立考古学研究センターとの共同発掘調査を、1997年からバンテン・ティルタヤサ遺跡、そして2004年からはブトン・ウォリオ城跡で実施中です。陶磁片などの遺物が実際にどのような状態で出土するのかを確認し、双方の共通の出発点とすることを目的にしています。
インドネシアではフランスなど欧米各国との共同発掘調査がありますが、日本とは私たちが最初であり、まだ他にはありません。 |